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ゾンビ・ヘッズ 死にぞこないの青い春(原題:DEADHEADS)

2011年アメリカ映画


ゾンビを題材にしたコメディです。
監督は、「死霊のはらわた」の特殊効果マンを父に持つブレット・ピアース&ドリュー・ピアース兄弟。

まずオープニングから最高!
マイクの視点で、死体袋の内部からジッパーをジーッと下ろす所から始まります!

見ず知らずの場所に停められたバンの中で3年ぶりに目覚めたマイク。
辺りを見回してみると何とゾンビが歩き回っている!
近所の民家に助けを求めると、有無を言わさず腹に銃弾を撃ち込まれた!
しかし死なない。。。マイクも既にゾンビ化していたのだ!
ただ、他のゾンビと違ってマイクには意識もあるし言葉も喋れる。
森の中を彷徨っているうちにマイク同様、話ができるゾンビのブレントに出会う。
ブレント曰く、自分たちは半分人間、半分ゾンビだと言う。
異常な状況にパニック状態のマイク。
そんな時、マイクは上着のポケットに指輪が入ってる事に気付く。
それは生前、婚約者のエリーにプロポーズするために用意した物だった。
エリーへの思いは変わらなかったが、ゾンビになってしまった自分と、3年間の空白からマイクは思いを断ち切ろうとする。
しかしブレントの提案により、果たせなかったプロポーズをするため、遠く離れた町で暮らすエリーに会いに行く決意を固める。
そんな彼らの後を、ゾンビを作り出した組織の殺し屋たちが追いかけていた。。。

こうしてマイクとブレント、そして途中で仲間になる普通のゾンビ、チーズ君の3人で旅に出ます。
ゾンビ映画+コメディ映画+恋愛映画+ロードムービー=「ゾンビヘッズ」という感じです。
笑いあり、感動ありのドタバタ珍道中が展開します。

生真面目なマイクと能天気なブレントの組み合わせはコメディの定番。
そのコンビに弄られ役のチーズが加わってゾンビをネタにした笑いが満載!
チーズはある意味、「死霊のえじき」のバブ以来のスターゾンビかもしれません♪

またゾンビ化した主人公たちならではの自虐ギャグに大爆笑!
腐乱気味のマイクは右腕が事あるごとにもぎ取れます。(自分で再装着可能)
チーズの腹から飛び出した腸はロープ代わりに使われるし。

ちなみにマイクは人間を食べる事に否定的なゾンビなので彼らのお食事シーンはありません。
が、他のゾンビのお食事シーンとか、下半身の無いゾンビとか、首をぶった切るシーンとか、ゾンビファンも納得のゴアシーンはしっかり用意されています。
劇中、監督たちのパパが手掛けた「死霊のはらわた」の名シーンも拝めます!

笑いばかりでなく、妻を亡くしたばかりの老人との出会いと別れ、エリーとの再会、チーズとの別れなど、感動ポイントがいくつも用意されています。
系統としては「ゾンビーノ」のノリに近い気がしますが、「ゾンビーノ」よりもゾンビが大活躍するので個人的には「ゾンビ・ヘッズ」の方が好きです。
ちょっとしたグロシーンはありますが、ホラー映画が好きじゃない人でも確実に楽しめるゾンビ映画です


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