アメ車マニア


ゾンビ・コップ(原題:DEAD HEAT)

1988年アメリカ映画


死んでしまった刑事がゾンビとして蘇り、事件の真相に迫るコメディ。
リーサルウェポンのような刑事アクションとゾンビを組み合わせ、コメディで味付けしたような作品。
アクションあり、グロあり、笑いありで、B級ながらもかなり楽しめる一本です。
笑いは爆笑系ではなくクスクス系(笑)
ゾンビをネタにしたギャグは楽しいですよ。

ロジャーとダグの刑事コンビは、蜂の巣にされても死なない強盗犯人たちを追ううちに、製薬会社の研究所へと行き着く。
そこでは12時間だけ死体を生き返らせるという実験を研究していた。
実験室を調査していると、恐ろしい形相のゾンビが襲い掛かってきた。
もみ合ううちにロジャーは実験室の減圧室へと閉じ込められてしまう。
何者かが減圧室の計器を操作し、ロジャーは一人もがき苦しむ。
ダグはどうにか一人でゾンビを倒すが、ロジャーは減圧室で既に息絶えていた。
そこでダグはロジャーの遺体を研究室の機械へ横たえ、機械を作動させる。
するとロジャーは何事も無かったように生き返る。
しかしタイムリミットは12時間。
その間にロジャーを死に追いやった製薬会社の陰謀を暴くことが出来るのか!?

徐々にゾンビらしく腐敗していくロジャーの姿が見所です。
生き返った直後は顔色が悪いとダグに言われ、女性用の真っ赤な口紅を塗ってごまかしたりする辺りが笑えます。
後半は顔もボロボロながら、マシンガンを片手に敵陣へ乗り込む姿が格好いい。
敵と至近距離で向かい合い、お互いにマシンガンを乱射するシーンはゾンビならではの芸当です。

最期、相棒のダグまで殺されてしまい、二人揃ってゾンビとなり製薬会社に鉄槌を下します。
エンディングは下らないギャグを言い合いながら、天国へと消えていく二人の姿は軽く感動的です。

ロジャー役は「デンジャラス・ビューティ」や「デビル」のトリート・ウィリアムス、ダグ役はコメディアンのジョー・ビスコポ。
監督はハリウッド大作などで編集を本業としているマーク・ゴールドブラット。
特殊メイクはスティーヴ・ジョンソン。

好きな作品なんですが、DVD化されていないんですよねえ。
B級ならではの良さが詰まった良作だと思うんですが。


【2014年7月追記】
ついにDVD発売決定!おまけにBlu-rayまで!!

 


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