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死霊のえじき (原題:DAY OF THE DEAD)

アメリカ1985年度作品


ジョージ・A・ロメロ監督が手がけた名作「ゾンビ」の続編。

地上は完全にゾンビに支配され、最早人間が暮らせる場所は残っていなかった。
解決策を研究している科学者グループと、彼らを護衛する軍人たちは地下の軍事施設に隠れ住んでいた。
しかし、標本のゾンビを切り刻むばかりで一向に成果が上がらない科学者達に苛立ちを隠せない軍人たち。
そんなある日、憔悴した科学者のミスで軍人がゾンビのえじきになってしまった。
それを機に両グループの均衡が崩れ、科学者、軍人、ゾンビ三つ巴の戦いへとなだれ込んでいく。。。

前作では死体が蘇り始めた直後の混乱した世界を描いていました。
でも「死霊のえじき」ではゾンビが人間をほぼ滅ぼし、地上は廃墟と化しています。
最後の砦となっていた地下基地での生活も、愚かな人間同士の争いから終わりの時を迎え、破滅への道を辿っていく事になります。

今回のポイントは科学者のリーダー格、ローガン博士がバブという名前を付けて飼っているゾンビ。
なんと人を食料と思わず、人間の言葉を理解する事ができるスーパーゾンビなのです!
果たしてバブ君は人類とゾンビの架け橋になるのでしょうか!?

今回も特殊メイクは「ゾンビ」同様トム・サビーニ。
内臓は垂れ下がり、首は引き千切られ、胴体も真っ二つ…。
サビーニ先生が乗りに乗ってる時期の仕事なのでゴア描写は凄まじい限り。

また後にKNBエフェクツを立ち上げ、今や泣く子も黙る売れっ子特殊メイクアーティストになったグレゴリー・ニコテロが特殊メイク兼俳優として参加しています。
兵隊役なんですが、殺された挙句に生首だけのゾンビにされ、ローガン博士の研究材料になってしまいます。
これはホラー映画ファンなら見逃せないポイントですね。

いや~それにしても、人間ってどうしてこんなに愚かなんでしょうねぇ。
ゾンビよりも人間の方が遥かにおぞましいです。
人間の醜さに涙して下さい

 


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