アメ車マニア


スペースバンパイア (原題:LIFEFORCE)

アメリカ1985年度作品


「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパーが撮ったSFパニックホラー。
「悪魔のいけにえ」とは比べ物にならないくらい盛大にお金がかかってます。
コリン・ウィルソンの原作を元に、「エイリアン」「バタリアン」のダン・オバノンとドン・ジャコビーが脚本化。

宇宙飛行士がハレー彗星と共に飛行する宇宙船で見つけた人間型の生物3体をスペースシャトルに持ち帰る。
3体は女性1体、男性2体で、全員全裸の状態だった。
眠っているように見えた生物は船内で活動を開始し、シャトルの通信機器を破壊、クルーを次々と殺害してしまう。
そして最後に残ったカールセンはシャトル内に火をつけ、自分は脱出ポッドで脱出する。
突然通信の途絶えたシャトルには地球から救出部隊が到着。
焼け焦げた船内には無傷の3体が…。
何も知らない救出部隊は3体を地球に持ち帰ってしまう。
その生物は、人間の精気を吸い取って生きる宇宙吸血鬼だった。
そして精気を吸われた人間もバンパイアとなり、次の被害者を生んでいく。
地球上で目覚めたスペースバンパイアは、ロンドンの町をパニックに陥れる。。。

スッポンポンのスペースヴァンパイアと「あなたの精気、吸わせてください」というキャッチコピーが当時話題になりましたね。
派手なSFXも見所ですが、とにかくハイテンションなパワーで一気に押し切った演出がスゴイ!
その点ではある意味「悪魔のいけにえ」にも通じるかも。

スペースバンパイアに襲われた人間は徐々に痩せこけ、全て吸い尽くされるとミイラのような姿で死んでしまいます。
しかし、直後にバンパイアとなって復活、次の被害者の精気を吸い取ると体が空気を入れていくように少しずつ元通りに膨らんでいきます。この辺の特殊効果は見事です。

特殊メイクはニック・マリーやボブ・キーンあたりが有名どころでしょうか。
スチュアート・フリーボーンの息子さんであるグラハム・フリーボーンの名前もあります。

またジョン・ダイクストラらが手掛けた特殊効果もこの作品のスケール感をアップさせています。
エイリアンの宇宙船内部のデザインも個性的で、もっと見たかったくらいです。
ちなみにダグラス・トランブルのお父さん、ドン・トランブルも参加しています。

一度聞いたら脳内無限ループに陥る音楽を手掛けたのは何とヘンリー・マンシーニ!
トビー・フーパー作品にヘンリー・マンシーニ…。すごい組み合わせです

キャノンフィルムで撮ったトビー・フーパー作品はどれもお気に入りです。

 


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