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ギニーピッグ 悪魔の実験  1985年

ギニーピッグ2 血肉の華 1985年

日本のビデオ映画


ギニーピッグ 悪魔の実験

ギニーピッグ2 血肉の華

日本でホラー映画がブームだった頃に作られたビデオ用映画のシリーズです。
1作目と2作目にストーリーはなく、女性を拷問の末に惨殺する映像を見せるだけ。

1作目はスプラッターシーンは控えめながら暴行シーンが極悪。
延々と殴る、蹴るなどの暴行を見せられ、爪を剥がし、熱した油をかけられ。。。
見せ場は最後の眼球のシーンだと思いますが、自分的には前半のこういったシーンの方が嫌でした。
ホラー映画というよりも過激なSMという感じで妙に痛々しかったです。

2作目では前半からいきなり人体損壊。
血の量もハンパじゃなく、1作目よりも特殊メイクがリアルになっていてゴア描写が凄まじいです。
女性を痛めつけるという点では1作目と2作目は共通ですが、嫌悪感の質が違いますね。
ちなみに2作目は「ラストハウス・オン・デッド・エンド・ストリート」の影響を感じます。

この当時中学生だった自分はすでにホラー映画に目覚めていて、小遣いを握り締めてレンタルビデオ店に出入りしていました。
1作目のビデオのパッケージは確かイラストで書かれていて、怖そうな反面コミカルな雰囲気もあり、何となく借りてみたんです。
…愕然。こんなに酷い仕打ちを延々と見せる映画が許されるなんて・・・。正直、最後まで見続けるのが苦痛でした。

後日、学校の友達にこんな酷い映画があってね…と話したところ、刺激に飢えた中学生たちは飛び付き、みんなで再度見る羽目に。
全員、嫌悪感を示しつつも、一部の友人は未だ経験した事のない刺激の虜になってしまいました。
それ以来、「ギニーピッグ」新作が出るたびに友人宅に集まり、みんなで目を覆いながらも見るというのが何度か続きました。
もう勘弁してくれ。

最終的に確か6作目まで作られたと記憶していますが、3作目以降はしっかりしたストーリーがあるドラマ作品となり、またコメディ色が強くなったりと2作目までとは全くちがう作風です。世間で悪名高い「ギニーピッグ」は2作目までです。
シリーズ中盤から当初のインパクトが無くなったため、中学生の「ギニー ピッグ」鑑賞会は4作目を最後に開催されなくなりました(笑)。

思い出話が長くなってしまいましたが・・・個人的には人を切り刻むシーンを見せるためだけの作品や、トーチャーポルノと言われるような
拷問が見せ場になっ ているような作品はあまり好きではありません。「ギニーピッグ」の1作目と2作目がその筆頭。
子供の頃に見たからかもしれませんが、精神衛生上極めて有害だと思いました。もう二度と見たくないです。
せめてもの救いは、ご丁寧なカット割や編集が入っているおかげで作り物らしい「映画」になっていることでしょうか。
これが最近流行のPOVなんかで撮られてた日には嫌悪感5割り増しだったかも。

幸いな事に日本ではDVDは発売されておらず気軽に入手はできません。
欲しければ北米のamazonやebayなどで北米版が購入できます。
リージョン1のようなので視聴環境に注意が必要ですが、日本語音声です。
といっても大した台詞なんてありませんが。
気になる物好きな方はebayで「Guinea Pig」を検索してみてください。


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