アメ車マニア


片腕マシンガール(原題:THE MACHINE GIRL)

2007年アメリカ映画


これは厳密に言うとホラーではないのでジャンル分けに困るんですが、血糊の量が凄まじいということでスプラッター映画として紹介します。
日本人スタッフが日本人キャストを使って日本で撮ったスプラッターバイオレンス映画で、制作費はアメリカから出ています。
ということはつまり、アメリカ映画という訳です。

女子高生のアミは、ヤクザの息子をリーダーとする不良集団に弟を殺されてしまう。
既に両親を亡くし天涯孤独となったアミは、弟の復讐のため不良集団を追い詰める。
しかしヤクザに捕らえられ、日本刀で左腕を切断されてしまいます。
辛うじて脱出に成功した瀕死のアミは、弟と共に殺された少年の両親に助けられる。
この夫婦は自動車整備工場を営んでおり、工作用機械で、アミの左腕に装着できるマシンガンを制作。
こうしてアミとヤクザの戦いが始まる。。。

現代版「修羅雪姫(梶芽衣子主演の方)」といった感じで楽しめました。
「キル・ビル」で「修羅雪姫」という映画の存在を知って見たのですが、これを見ているか否かで「片腕マシンガール」の評価も大きく変わる気がします。

アメリカ資本という事で、アメリカ人が知っていそうな日本のキーワードを無理やり詰め込んでます。
ヤクザ、忍者、寿司、天ぷら…これにフジヤマと芸者が加われば完璧だったかな。
ちなみに、ヤクザは忍者の末裔、寿司にはヤクザが詰めた指が乗り、主婦は朝から天ぷらをあげています。
強引な登場のさせ方が日本人には失笑ものですが、アメリカ人には「これぞ日本!」という感じなんでしょうかね。

流血シーンは部分的に安っぽいCGが使われますが、基本的には特殊メイクを使ってて好感が持てます。
全体的に体がバラバラになるような派手なスプラッターシーンが多いです。
他にも釘を何本も顔面に打ち込む拷問とか、結構いやらしい痛いシーンも多い。

狙いすぎててちょっと鼻につく所はあるものの、やってる事が極端すぎて笑えるというコメディでもあります。
血糊がスプリンクラーのようにとんでもない勢いで飛び散る所とか思わず吹きました。
ただ血糊がサラサラしてて赤ワインを噴霧しているようにも見えます。
個人的にはスプラッター描写に力を入れるならばもっとドロドロした血にして欲しかったかな。

主演は八代みなせというグラビアアイドルです。
見た目はかわいいのに、しかも強くて格好いい。
血みどろになりながらアクションを演じる姿は思わず応援したくなります。
でもかわいい女の子が痛めつけられてボロボロにされていくのは胸が痛みますね。。。

この映画は、くだらないと思うか、クセになって惚れ込むか、何れかだと思います。
B級映画やグラインドハウスムービーが好きな人ならきっと後者だと思います!



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