アメ車マニア


ゾンビ3 (原題:THE NIGHTS OF TERROR)

イタリア1981年度作品


イタリアのゾンビ映画です。
ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」、ルチオ・フルチ監督の「ゾンビ2(サンゲリア)」ときて、「ゾンビ3」ですよ。
タイトルを見れば完全に続編だと思いますが、タイトルだけで前2作との関連は皆無!
この作品については日本の配給会社が勝手に付けた邦題。
ちなみに、ルチオ・フルチは「サンゲリア」の続編として「ゾンビ3」という別の作品も撮ってるからもう訳が分かりません。
おまけにストーリーはルチオ・フルチが良く使う「地獄の扉が開いて死者が蘇った!」というパターンを使ってるから余計に紛らわしい。

古代遺跡で発掘調査をしている学者のじいさんが例の如く地獄の門を開けてしまい、遺跡の中からカサカサミイラ風ゾンビが登場します。
その遺跡の近所の家に集まっていた親族一同がこのゾンビ達に襲われていきます。

うーん、なんとシンプルなストーリー。
まあストーリーは二の次、とりあえずゾンビを出す口実さえ作れれば、後はイタリアお得意のグチョグチョグログロ映像で盛り上げますんで…という事ですね。
制作陣が本当にそう言ったかどうかは知りませんが、グロ映像だけは本当に頑張ってます。
汚らしいゾンビが真っ赤な内蔵を引きずり出して貪るシーンはかなり不快指数高いです。
この作品全体を覆う何ともいえない陰鬱感と組み合わさって、ホラー慣れしてる自分でも見てて気持ち悪くなりました。

ちなみにこの作品のゾンビはミイラみたいに干からびてるので弱そうなんですが、人間はみんな抵抗もせずに素直に食われていきます。
演出も演技も笑えるほどに酷いんですが、でも「ゾンビ3」はそんな所も含めて楽しむ映画といえるかもしれません。

あと、子役の破壊力がゾンビ以上
。最もグロテスク。
つーか、あれは子役か?
小さいおっさんに見えるんですけど。。。



<ゾンゲリア> <リストへ戻る> <地獄の謝肉祭>