アメ車マニア


地獄の謝肉祭 (原題:CANNIBAL APOCALYPSE)

1980年イタリア映画


イタリア映画ながらベトナム戦争の帰還兵を扱った一風変わった作品です。
ベトナムで捕虜となり穴蔵に捕らえられていた兵士たち。
誤って穴に落ちたベトナム人の女性を飢えに耐えられずに食べてしまう。
その後、無事救出されて社会復帰するが、人肉の味が忘れられずに獲物を求めて町を彷徨う。
また彼らに噛まれた人間も人食いの衝動に襲われ。。。

アイデアはとても興味深いです。
過酷な戦場で知った人の味が忘れられず…というのは、余りにも不謹慎な気もしますが。
また序盤の戦場でのシーンと、後半の追われながらも人を襲いまくるあたりはスリルがあって見事にエンターテイメントです。
それを繋ぐ中盤がややダレますが、それでもルチオ・フルチ作品のように「まぁまぁストーリーは置いといて、まずは残酷シーンをどうぞ。」的な投げやりさは無く、普通に映画作品として見れます。

もちろん残酷表現がお得意のイタリア映画ですから、その手のシーンもすごいです。
特に衝撃的なのは、腹部をショットガンで打ち抜かれて大穴が開き、穴越しに向こう側の風景が見えちゃうシーン。
日本公開時のCMではこのシーンが使われ、強烈な印象を残しました。


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