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オゾンビ (原題:OZOMBIE)

2012年アメリカ映画



ゾンビとなってアフガニスタンに潜んでいるオサマ・ビンラディンを、米海兵隊が倒しに行くというストーリーです。
荒唐無稽な作品かと思いきや、意外とマジメに…いや、悪ふざけが過ぎる設定ながらも、それなりにちゃんと作られています。

隠れ家を急襲され追い詰められたビンラディンは、自らに生物兵器を注射し、その直後米兵に射殺される。
ビンラディンの遺体は米軍のヘリで空輸されるが、途中、作戦中にゾンビに噛まれた兵士がゾンビ化。
暴れた事によりヘリはアラビア海へ墜落してしまう。
ヘリの中で蘇生したビンラディンは砂浜へと上陸し、同胞たちに保護される。
指導者の復活に士気を昂ぶらせたアルカイダは、ゾンビを使って米軍を迎え撃つ準備を整える。

そこへ乗り込んできた米海兵隊。
さらにビンラディン生存説を唱えるニューヨークの消防士と、その行方を捜してアフガンにやって来た妹が合流。
一行はアルカイダの基地を目指し、ゾンビがうろつくアフガンの荒野を進んでいく。
彼らを待っているものは。。。

低予算をCGで補うという、今時のホラー映画が良く使う製作手法です。
海兵隊が中心となるので銃によるゾンビとの戦いになります。
撃たれたゾンビから血煙が上がる表現はチープなCGながらも面白いです。

ゾンビの特殊メイクは絵の具を塗っただけのような安っぽいものではなく、結構作り込まれています。
ゴアシーンこそ控えめですが、ターバンを巻いて腐敗が進んだゾンビのビジュアルはなかなかです。

また、暗視ゴーグルやサーマルビジョンを使うなど、戦争映画の雰囲気もそれなりに持っています。
ミリタリー系の装備には疎いですが、銃を撃ちまくってゾンビと戦う兵士たちは格好いいです。
最後の空爆のシーンもCGながらもなかなか迫力がありました。

ビンラディンゾンビがあまり活躍しないのが残念でしたが、変り種低予算ゾンビ映画としては拾い物の一本でした。
しかしこのおかしなタイトルにはどんな意味があるんでしょうね!?



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