アメ車マニア


ゾンビ・ハイスクール (原題:DETENTION OF THE DEAD

2012年アメリカ映画



学園ゾンビコメディです。
低予算B級作品ですが、色々なホラー映画ネタが散りばめられているのでファンには充分楽しめる作り。
「ショーン・オブ・ザ・デッド」」ほど爆笑ではないけど、好きものならニタニタ笑っちゃうような作品です。

居残り勉強のため、高校の教室に集まってくる問題児たち。
内気なオタク、ゴス系少女、いじめっ子、アホチアリーダー、筋肉バカ、ジャンキー。
すると教室の隅で体を不調を訴えていた一人の生徒が突如、女教師に噛み付いた。
生徒達は助けを求めて教室を飛び出すと、廊下はゾンビと化した生徒達がうろついていた。
異常な事態に気付いた生徒達は校舎2階の図書室へと逃げ込む。
一つしかない入り口に本棚でバリケードを築き、立てこもる一行。
ところが、死んだ教師が図書室内で甦り暴れ出してしたため、教師の首を刎ねる。
それまでの恨みを晴らすべく、首だけになった女教師をおもちゃのように弄ぶジャンキー。
そんな時、図書室に潜んでいた図書室の司書係ゾンビが筋肉バカに噛み付いた。
司書ゾンビを倒すも、瀕死の筋肉バカは自らゾンビで埋め尽くされた校庭へと身投げする。
最初はいがみ合っていた生徒達は極限状態の中で協力していくうちに仲間意識が芽生え始めていた。
しかし青春ドラマのような雰囲気を断ち切るように、壁を突き破ってきたゾンビの手がオタクの股間を掴んでしまう。
肩から腕を千切るものの、手が股間から離れない。
オタクのイチモツを握り締めたゾンビの手を剥がす為、ジャンキーが加勢してようやく引き離す事に成功する。
このままでは図書室のバリケードが破られるのも時間の問題と考えた一行。
ゴス系少女、いじめっ子、ジャンキーの3人で通気ダクトを通って脱出を試みる。
しかし通気ダクトにはゾンビ化したネズミがいたためパニックに。
重さに耐えられなくなった通気ダクトは落下、ゾンビがうろつく廊下のど真ん中に放り出されてしまう。
そしてジャンキーはゾンビネズミに教われ、足だけを残して姿を消してしまう。
ジャンキーの足を武器に、ゴス系少女、いじめっ子は群がるゾンビをなぎ倒しながら図書室へと戻った。
その頃図書室では、オタクが憧れていたチアリーダーと良い雰囲気になっていた。
オタクに思いを寄せていたゴス系少女は呆然。
その時、女教師に噛まれた事を隠していたいじめっ子がゾンビ化、外に放り出した。
しかしそれを機についに図書室の守りも破られる寸前に。
オタク、ゴス系少女、チアリーダーはスケボーに盾を装着した装甲車(?)を制作。
女教師ゾンビの生首をフロントに据え、廊下へと飛び出した。
廊下を駆け抜けた一行は、ゾンビ化した仲間を倒しながら、体育館へと向かう。
体育館まで行ければそこから屋上へと出る事ができるのだった。
ゴス系少女、チアリーダーを屋上へ逃がすため、体育館の扉の前で一人ゾンビに立ち向かうオタク少年。
彼の活躍で無事屋上へと逃げた少女二人。
その元へ無事にオタクも逃げてくるのだが、ソンビたちも屋上へと上がってきてしまった。
彼らの運命は…

ゴス系少女がPSPで見ているのはジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」だし、図書室にも「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の本。
スタッフはロメロが大好きなんだな~、と思って見てたらエンディングテーマの曲名は「ジョージ・ロメロ」!どんだけ好きなんだよ(笑)
このED曲が最高で、「もしも世紀末が来ても、ロメロやアルジェント、トム・サヴィーニ、スチュアート・ゴードン、サム・ライミの映画で勉強してるから大丈夫♪」なんていう歌詞なんです。
緩めのロックナンバーで、曲の頭と最後には「ゾンビ」の中のセリフが使われてます。
サントラ買っちゃいそうです。

ちなみにこれがEDテーマ曲です。

ストーリー自体は薄っぺらくて起伏も無いし、図書室のシーンはダラダラと冗長に感じたりもしたけど、この映画1本まるまるゾンビファンに向けたネタだと思えば、要所要所のマニア向けネタで許せちゃう。
ほとんどCGに頼らず、下手ながらも特殊メイクでゴアシーンを作り上げている点も古のゾンビファンには堪らないところです♪



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