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アンデッド・ウェディング 半ゾンビ人間とそのフィアンセ (原題:A LITTLE BIT ZOMBIE)

2012年カナダ映画



低予算のB級ゾンビコメディ映画。
原題を訳すなら「チョビっとゾンビ」という感じでしょうか。

ゾンビの血液を吸った蚊に刺された事で感染し、ゾンビ化してしまった青年スティーブが主人公です。

オープニングは森の中で大勢のゾンビと戦うゾンビハンターとゾンビ研究者コンビが登場。
ショットガンでゾンビ軍団を殲滅するが、その騒ぎの中を飛び回る蚊が誤ってゾンビの血を吸ってしまい、不死身の蚊ゾンビ(?)となって飛び去ってしまう。

その頃、若者グループが森の別荘へと向けて車を走らせていた。
乗っているのは結婚を間近に控えるスティーブとティナ、スティーブの妹サラとその彼氏クレイグの4人。
別荘に着いてすぐ、スティーブはゾンビ化した蚊に刺され、体調を崩して寝込んでしまう。
食物も喉を通らなくなってしまうが、なぜか「脳みそ」という言葉を聞くとよだれが止まらない。
体の異変から自分がゾンビ化してしまった事に気付くスティーブ。
体は脳みそを欲するものの、理性があるため仲間は襲わない。
しかしどんどん顔色は悪化し、腐敗の進むスティーブを見かねた仲間は、体の状態がこれ以上悪くならぬよう、彼に食べ物を与えようと肉屋へ向かう。
肉屋で様々な動物の脳みそを購入してようやく食事にありつけたスティーブ。
しかしすぐに体が拒否反応を起こして全て吐き出してしまう。
人間の脳みそでなければ体が受け付けないのだった。
そしてついにティナとサラは、スティーブの餌となる人間を捕獲する決心をする。
二人のお色気作戦により、バーで飲んだくれていた大男を車に押し込み、別荘まで連れてくることに成功する。
頭蓋骨をかち割ろうとハンマーを手に大男に迫る…。
ちょうどその頃、ゾンビハンターたちが獲物を探して目前まで迫ってきていた。。。

ストーリー自体は他愛のないものですが、ゾンビ化してしまった青年が繰り広げるドタバタが楽しいです。
日本人には分かりにくいホラーコメディが多い中、この作品には分かりやすいギャグが満載。
アイデアもかなりぶっ飛んでます。蚊までゾンビ化するなんて(笑)
蚊視点の映像も笑えますよ~。
あとパロディ要素も多く散りばめられていて、特に「死霊のはらわた」へのリスペクトはひしひしと感じます。

低予算なので派手な特殊メイクはありませんが、CGを使った特殊効果を要所要所に取り入れています。
派手な仕掛けは無くても、ホラー映画ファン、ゾンビ映画ファンならクスッと笑えるお楽しみがたくさんあります。

ラストはややあっさり終わってしまうため不完全燃焼かと思いきや、エンドロールに微笑ましい小細工が用意されていました。
なので最後まで見ましょうねっ。



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