アメ車マニア


REC3 ジェネシス(原題:REC3 GENESIS)

2012年スペイン映画


大好きな「REC」シリーズの3作目です。
今回は残念ながら前2作に登場したマニュエラ・ヴェラスコちゃんは出ていません。
舞台も前作までの古びたアパートではなく、前作と同時刻のとある結婚式場。

新郎コルドと新婦クララの結婚パーティが行われている会場。
身内や友人が一同に集まって幸せ絶頂のパーティを、例の如く、参加者のホームビデオが記録していきます。
今回は素人のハンディカムに加え、ステディカムを持ったプロカメラマンも参戦。
ハイクオリティなPOV(一人称)視点に期待が高まります。

披露宴には手に噛み傷を負った叔父さんも参加していました。
案の定、叔父さんは途中でゾンビ化。
あっという間に感染は会場中に広がります。
パニック状態の会場内で逃げ惑ううち、コルドとクララは離れ離れになってしまいます。
そんな状態を撮影している事に怒った新郎コルドは、ビデオカメラを叩き付け、踏み潰して破壊。
「あーあ、RECで欠かせないビデオカメラを破壊してしまうなんて…」とこちらが呆気に取られている所で「REC3」のタイトル。
プロローグ長っ!!

そして驚いた事に、タイトル以降、映像はPOVではなくなるのです。。。
そう、カメラ越しの映像ではなく、普通の三人称視点になっているのです。。。。。
「ええっ!?RECなのに???」と今度はこちらがパニック状態。
でも冷静になって考えてみると、舞台を広大な庭園型の結婚式場にした時点で、POVだけで撮影するのは無理だったのかもしれません。
前作までは狭い屋内だったからこそPOVが活きてた気もしますし。

というように、「REC」の売りでもあった一人称視点を捨てた3作目ですが、パワフルゾンビムービーである事に変わりはありません。
幸せ満点な結婚式会場を血みどろの修羅場に変えてしまう辺り、ある意味で残酷度MAXのゾンビ映画です。
しかも今回は新たな仕掛けがいくつかあります。
ゾンビに聖書を読み聞かせると、彼らは身動きできなくなって立ちすくんだままユラユラし始めます。
科学的なゾンビが主流の中、霊的なパワーによって蘇った「REC」のゾンビならではの弱点ですね~。
あと、今回の主役は新婚カップルと言うことで、ラブロマンス的な要素がスパイスになっています。
はぐれてしまった二人がお互いの生存を信じて探しまわったり、片方が○○してしまった結果訪れる悲しいラストなど、今までの「REC」には無い展開でした。

POV視点は捨てましたが、個人的にはゾンビ映画としては充分合格点です。
4作目も作るという事なのでそちらも今から楽しみです!

 


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