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鮮血の美学(原題:THE LAST HOUSE ON THE LEFT)

1972年アメリカ映画


「エルム街の悪夢」「スクリーム」シリーズの生みの親、ウェス・クレイブン監督のデビュー作品です。
しかも製作は「13日の金曜日」の生みの親であるショーン・S・カニンガム、さらには「13日の金曜日」の2作目と3作目、「ガバリン」「デイ・オブ・ザ・デッド(リメイク)」のスティーブ・マイナー監督の名前まであります。
その後のホラー映画に多大なる影響を残すフィルムメーカー達が若かりし頃、寄り集まって作り上げたのがこの「鮮血の美学」です。

余りにも有名な作品なので今さら細かく説明はしませんが、簡単にストーリーを紹介すると「娘を暴行の末に殺された両親が、犯人一味を血祭りに挙げていく」という復讐物です。
「処女の泉」がベースと言いますが、ベルイマン好きな私としてはちょっと複雑でもあります。

暴力描写が酷く、病的で嫌悪感を覚えるほど。
女の子を暴行の末に切り刻み、内臓を引きずり出し、なぶり殺すなんて見るに堪えません。
直接は見せないものの、男の大切なところを噛み切ったり、前歯にノミを当てたりと、気分の悪さはかなりのもの。
見る前には覚悟した方がいいです。
低予算で荒削りなB級映画ではありますが、この暴力的なパワーはその後の各映像作家の作品に通じるものを感じます。
「鮮血の美学」が無ければ、「13金」や「エルム街」は無かったかもしれません。

フレディやジェイソンのファンならとりあえず見ておきたい一本ですね。



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