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シークレット ウインドウ (原題:SECRET WINDOW)

2004年アメリカ映画


スティーブン・キング原作、ジョニー・デップ主演のサスペンススリラー。
監督と脚本を努めたのは、ハリウッド超大作の脚本を多数手掛けているデヴィッド・コープ。
小粒で派手な仕掛けは無いものの、充分楽しむことができました。

半年前、妻の不倫現場へ踏み込んだのきっかけに、10年間の結婚生活に終止符を打とうとしている小説家モート・レイニー(ジョニー・デップ)。
自宅は妻に譲り、人気の無い湖畔のロッジに籠って執筆活動を行っていた。
妻は不倫相手だった恋人(ティモシー・ハットン)との関係を継続しており、モートが離婚届にサインするのを待ち侘びていた。
夫婦関係が破綻した状態も関わらず、モートは妻への愛を断ち切れずにサインするのを先延ばしにしていた。
ある日、湖畔のロッジへジョン・シューターという男が訪ねてくる。
シューターはモートの著作である「シークレットウインドウ」が自作の盗作だと言い、原稿を残していった。
最初は取り合わなかったモートだったが、原稿を読んでみると自分の書いた本と全く同じ文面である事に驚愕する。
街の保安官に相談してもまともに取り合ってもらえなかった為、探偵のケンに調査と警護を依頼する。
しかし、それからも何度も現れては脅迫を繰り返すシューター。
モートは自分が作品を発表した方が先だと告げ、掲載された雑誌が妻が暮らす家にあるはずだと伝えると、シューターはその証拠を見せれば目の前から消えてやると約束する。
しかしその晩、妻の家は放火によって証拠の雑誌と共に全焼してしまうのだった。
元妻の恋人がシューターを雇い、自分に嫌がらせをしていると考えたモートだったが、真実はそうではなかった。。。

ネタバレになってしまいますが、原作の小説を読んでいる人も多いと思うのでオチを書いちゃいます。
シューターはモートの中に存在するもう一つの人格で、全ての犯行は人格は違えどモート自身の手によるものだったのです。
まあ、見てるうちにそんな気はしてきちゃうので「ああ、やっぱりね」ではあるのですが、それでも面白かったです。

特にシューターの名前がゾッとしました。
単なる殺し屋的な意味合いを表現した名前かと思っていたらそんな単純じゃなかった。
「シューター」=「SHOOT HER」、つまり、浮気をした妻への恨みが生み出した人格だった訳です。
そう、シューターの目的は妻を殺す事だったんですねえ。こえ~。

数名の登場人物がシューターの毒牙に倒れますが描写は控えめ。
流血やグロはほぼありません。
サスペンス映画としてはシンプルながらよく纏まっていますので、万人にお勧めできる作品です。
あとジョニー・デップの一人芝居的な部分も多いので、彼のファンも必見ですね。

 


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