アメ車マニア


血の魔術師 (原題:THE WIZARD OF GORE)

1972年アメリカ映画


これはハーシェル・ゴードン・ルイス監督のスプラッター映画としては後期となる1972年の作品。
日本ではホラー映画ブームだった1980年代後半にビデオ化されましたが、我が家の近所のレンタル店には入荷せず、随分後になってから中古ビデオを手に入れて見ました。
ハーシェル・ゴードン・ルイス監督の中でも高評価の作品ですが、中古ビデオも人気のためか結構高額でした。

ストーリーはステージ上で殺人ショーを行う魔術師のお話。
客席から指名した人間を舞台の上でグチャグチャと惨殺したあと、その傷を治し、生き返らせて席に帰らせるという魔術師。
しかし一度は歩いて帰った観客がその直後、舞台と同様の死体となって発見される。
その事件を記者とキャスターのカップルが追います。
テーマは何が真実で何が虚構なのか。。。

ハーシェル・ゴードン・ルイスとしては珍しく、意外な結末が用意されています。
しかもちょっと幻想的。
犯人が倒されてそこで終わりだと思ったら。。。
最後はオチの3重構造でびっくりしますよ。

評判が良いと言っても所詮B級スプラッターの中ではの話ですから過剰な期待は禁物です。
でも今回も残酷シーンはすごいです。
チェーンソーで内臓グチャグチャや、頭に杭を打ったり、巨大なプレス機(?)でお腹を潰したり。
ミステリー作品としては微妙でもスプラッター映画としては間違いなく1級品です。

      


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