アメ車マニア


スペル (原題:DRAG ME TO HELL)

2009年アメリカ映画


「死霊のはらわた」「スパイダーマン」のサム・ライミ監督によるオカルト映画。

銀行の融資係であるクリスのもとに老婆が訪れた。
ローンの滞納による自宅の差し押さえを止めて欲しいと懇願する老婆だったが、クリスは自分の昇進のため、上司に言われた通りに老婆を冷たくあしらってしまう。
仕事を終えて駐車場に停めてあった愛車に乗り込むと、突如リアシートに潜んでいた老婆が襲い掛かった、
クリスのコートからボタンを引き千切ると、それに呪文をかけてクリスの手へと返し、その場を立ち去っていった。
現場に駆けつけた彼氏に自宅まで送ってもらう途中、霊視の店を発見して吸い込まれるように入っていく。
店主はクリスを見た後、呪いがかけられている事を告げ、3日後には地獄へ連れ去る為に魔物が現れると教える。
それからクリスの周囲には不気味な影が現れるようになる。
呪いを解いてもらうために老婆の家に謝罪に訪れたクリスだったが、老婆は死去した直後だった。
解決の糸口を失ったクリスは、霊能者に呪いに詳しい呪術師を紹介してもらう。
そして呪いを解くための儀式を行う事になるのだが。。。

サム・ライミらしいブラックなユーモアが満載です。
KNBエフェクツのグレゴリー・ニコテロとハワード・バーガーが腕を振るった特殊メイクは流血シーンこそ少ないものの、ショッキングなシーンの連続。
その恐怖シーンもサム・ライミならではの意表を突く演出で怖がらせてくれます。

クリス役は「ビッグ・フィッシュ」でジェシカ・ラングの若い頃を演じていたアリソン・ローマン。時が経ってもやはりジェシカ・ラングそっくりです。
クリスの彼氏を演じるのは「ハービー・機械じかけのキューピッド」でリンジー・ローハンの彼氏を演じ、「ダイハード4.0」でブルース・ウィリスと逃げ回ってたジャスティン・ロング。

ちなみに老婆の愛車はサム・ライミ映画には必ず出てくる黄色いオールズモビル。
蝿も出てきますよ~。

しかし邦題がいまいちですねえ。
呪いの呪文で「スペル」なんでしょうが【地獄へ引きずり込まれる】という意味の原題の方が怖い。
配給会社さんにはもっと頭を使ってタイトルを付けて欲しいですね。

 


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