アメ車マニア


死霊館(原題:CONJURING) 

2013年アメリカ映画





大ヒットシリーズ「ソウ」の記念すべき第一作目を手掛けた奇才ジェームズ・ワン監督が手掛けた幽霊屋敷ホラー。
実話がベースで、登場人物も実在の人々…なんて聞くと怖さも倍増です。
悪霊に取り憑かれた一家と共に戦う心霊現象のスペシャリスト夫婦は、こちらも実話と言われている「悪魔の棲む家」のアミティヴィル事件でも活躍したそうです。

田舎に中古の一軒家を購入したペロン夫妻は、5人娘と共に新居へ引っ越して来る。
しかし怪奇現象が続発。愛犬の死、午前3時7分で止まる時計、夫人の体に浮かび上がるアザ、部屋に漂う死臭、不気味な物音、四女の夢遊病。。。
そして寝ている間に邪悪な存在に足を掴まれ、一家を皆殺しにするという声を聴かされパニックに陥った三女を見た夫妻は、悪魔研究家のエドと、その妻で透視能力を持つロレインのウォーレン夫妻に助けを求める。
ペロン家を訪れたウォーレン夫妻は、屋敷と一家に取り憑いた悪霊の存在を感じとり、調査を開始。
その家は昔、悪魔への忠誠を誓った魔女が住んでおり、庭の木で首を吊って死んだ事が判明する。
魔女の怨念が地域一帯を覆い、周辺では自殺や殺人が相次いでいたのだった。

悪魔祓いの実行をバチカンへ申請する為、機材を持ち込んで怪奇現象の記録を開始するウォーレン夫妻。
しかし悪霊の力は徐々に増し、自分たちを追い出そうとする人間に襲い掛かる。。。

ホラー映画には耐性があると思っていたのですが、この映画は恐怖の余り何度か声が出ました(笑)
大きな音で「わっ!」というびっくり系ではなく、気付くとそこに居たのね。。。というゾクゾク系の恐怖。
でもただジワジワくるだけでなく、要所要所に激しさも加える緩急を付けた演出がお見事。やられたわ~。
グロやゴアは控え目ですが、その分恐怖てんこ盛りでこれぞ正統派ホラーといった趣。
やっぱりジェームズ・ワン監督は上手いです。

出演者は有名どころだけ掻い摘んでいくと、ウォーレン夫妻を演じるのは「インシディアス」「プロメテウス」のパトリック・ウィルソンに、「エスター」「ミッション:8ミニッツ」のヴェラ・ファーミガ。
悪魔に取り憑かれるペロン家のお母さんは「ホーンティング」「パブリック・エネミーズ」のリリ・テイラー。
悪魔に足を掴まれちゃう三女役のジョーイ・キングは、どこかで見た事があるな~と思って調べたら「世界侵略:ロサンゼルス決戦」「ダークナイト・ライジング」に出てた子ですね。
三女含めペロン家の娘さんたちはみんな美人さんです。

しかしね、この作品は邦題で損していると思います。
「死霊館」って資料館に引っかけたダジャレですか???センスの欠片も感じないわ。
どうして日本の配給会社って頭悪いんだろう。
配給権取って、宣伝して、高い金掛かってるだろうに。
真面目にやれ!と言いたい。

ふざけた邦題だけは許せませんが、胸を張って人にお勧めできる内容です。
今夜は本当に怖いホラー映画を見たい。。。という時にお勧めの一本!

ちなみに、2014年には「死霊館」に登場した恐怖の人形を描く続編「アナベル」が公開されます。
続編と言っても「死霊館」よりも過去に遡り、アナベルに秘められた秘密が明かされる前日譚。
ジェームズ・ワンは製作に回り、ジム・キャリーの「マスク」「ピラニア3D」「インシディアス」「死霊館」等の撮影を務めてきたジョン・R・レオネッティが監督しています。



続編も怖そうですね。。。

またジェームズ・ワン監督、今は「ワイルドスピード」7作目を撮影中です。
ジャンルは違いますが、確かな演出力のあるクリエイターなのでこちらも完成が楽しみです♪



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