アメ車マニア


ガバリン (原題:THE HOUSE)

1986年アメリカ映画


 

製作は「13日の金曜日」1作目の監督ショーン・S・カニンガム、「13金」の2作目、3作目を撮ったスティーブ・マイナーが監督した作品。
主演は「ビッグ・ウェンズデー」「アメリカン・ヒーロー」のウイリアム・カット。

自殺した叔母が残した家に住み着いたホラー小説家ロジャー。
彼は過去に幼い息子が失踪してしまい、それがきっかけで妻とも離婚したという苦い経験を持つ。
そんな彼が、ベトナム従軍時代の体験を出版するために家で執筆活動をしていると、突如クローゼットからモンスターが現れて鋭い爪で襲い掛かる。
危うく難を逃れたものの、それ以来、家には様々な怪奇現象が起こるようになる。
それらは、ロジャーがベトナムで命を救えなかった親友ベンが、復讐のため幽霊となって現れて引き起こしたのだった。
そして過去に失踪した息子は、ベンが連れ去ったという事実を知らされる。
息子を救うためにロジャーは親友の亡霊と対決する。

コメディ色が強いので怖くはないですが、子供が絡んでくると見てるこっちも助かるのかとヒヤヒヤします。
でもストーリーや怖さよりも、モンスターたちのキャラクターデザインが秀逸です。
太った女のモンスターとか、体中に顔がたくさんついてるモンスターとか。
中でも兵隊姿のベンが一番強烈。ボロボロの軍服の隙間から覗く白骨と内臓。
恐い顔で「あの時、お前が殺してくれたら拷問されて苦しまなくて済んだのによお」と恨み節連発。笑えます。

ちなみに音楽も「13日の金曜日」と同じハリー・マンフレディーニなんですが、音楽が13金そっくりです。
これは製作者サイドの要望なのでしょうか?それともマンフレディーニの引き出しが少ないのか…。

出演者も「13日の金曜日」とゆかりのある人が出てまして、失踪した息子の調査に来る刑事は、13金1作目の最後、生き残ったアリスに状況説明する警官だし、スタントマンには後に7作目からジェイソンを演じる事になるケイン・ホッダーが参加。
「ガバリン」にジェイソンは出てこないけど、13金の気配を感じながら見るとまた楽しいです。



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