アメ車マニア


溶解人間 (原題:THE INCREDIBLE MELTING MAN)

1977年アメリカ映画


宇宙での任務から戻った宇宙飛行士。
任務中に未知の光線を浴びた彼の体は、地球への帰還後、ドロドロと溶け始める。
体の崩壊と共に精神にも異常をきたし、次々と人間を襲っていく。

お話が50~60年代のB級SFのような設定なんですよね。
グダグダな展開も古臭い低予算B級SFそのままって感じ。
初めて見たのはTBSの深夜枠でしたが、その放映枠にぴったりなB級っぽさが素晴らしかった。
また最初見たときはコメディタッチだと思ったのですが、二度目に見たら全く印象が違ってシリアスだったんです。
これ、後で気付いたんですが、作り手は至って真面目に作ってたのに、ちょっと感性がズレてるおかげで妙におかしくなっちゃってるんです。
愛おしい映画でしょ?

でもこの作品が語り継がれ、今でも多くの根強いファンがいるのは、紛れもなくリック・ベイカーが手掛けた溶解人間の特殊メイクのおかげでしょう。
駆け出しの特殊メイクアーティストとはいえ、さすがはリック・ベイカー。
C級SF映画として忘れ去られていくかもしれないこの作品を、メイクのおかげでB級程度にまで押し上げ(←褒め言葉ね)、印象深い作品にしています。
色んな意味でお勧めしたい愛すべきB級映画です。

 


<チャイルドプレイ> <リストへ戻る> <ガバリン>