アメ車マニア


スマイリー (原題:SMILEY)

2012年アメリカ映画





顔の肉を縫い合わせ、無理矢理スマイリーフェイス(日本で言うところのニコチャンマーク)顔を作り上げた殺人鬼。
その名もスマイリー。
日本公開前からスマイリーの強烈なビジュアルが気になって仕方ありませんでした。

大学生の間で話題になっている都市伝説。
ビデオチャット中に「笑いのために」と3回打ち込むと、相手の背後に殺人鬼スマイリーが現れてチャット相手を殺してしまうという。

母親の自殺で精神を病んでいた女子大生のアシュリーは、精神科医の治療によって回復し、大学へ通い始める。
仲間とのパーティ中、学生の1人が面白半分でスマイリーを呼び出してしまい、パソコン画面越しにチャット相手が殺される所を目撃する。
半信半疑のアシュリーは、ルームメイトの友人と共にチャットで「笑いのために 笑いのために 笑いのために」と打ち込んでみる。
すると、やはりスマイリーが現れて相手を殺してしまった。
スマイリーは何者なのか。。。

ジェイソンのような殺人鬼モノかと思って見始めましたが、インターネット上に存在する幽霊のようなキャラとして話は進みます。
肉感的な顔の割に、実は無機質でデジタルなモンスターというのが意外です。

ところがです!実は最後に驚愕のどんでん返しが用意されています!!
いや~、どんでん返しというか、前半のミステリアスな雰囲気を帳消しにしちゃうオチってどうなの!?
ラストでスマイリーの存在がスケールダウンしちゃうのが本当に惜しい。
オチ直前まではちょっとオカルトめいたスラッシャー映画だったのに、「スクリーム」みたいな現実的なオチで締め括るんです。
まあ「夢オチ」や「全部嘘でしたオチ」ほどではないけど、正直、オチだけは予想外でがっかりしてしまいました。

特殊メイクに派手な仕掛けは無く、グロやゴアはありません。
殺しはナイフでグサッ!とやるだけなので、唯一にして最大の見所がスマイリーの顔。
ベッドで目を開けたらあの顔が横に寄り添っているシーンなんてめちゃめちゃ怖い。
本当に夢に出そうな顔です。
そんなすごいキャラクターが完成したかと思いきや、最後でぶち壊し。あーもったいない。




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