ホラー映画のリメイクばかり作ってるマイケル・ベイ。
今度のターゲットはフレディです。
稀代のヒットメーカーですからつまらなくはないんですよ。ただ、新鮮さが全く無いです。
オリジナルと同じような展開で、殺人鬼誕生の秘密みたいなのを付け加えるという、最近のリメイク版スラッシャー映画の定番パターンです。
まあフレディがエルム街の親たちに焼き殺されるシーンは衝撃的ではあるんですが、それだけじゃあねえ。(それもTVシリーズの焼き直しだし)
正直、この程度ならわざわざ作り直す意味がないんですよねぇ。
それにフレディを演じた俳優、ジャッキー・アール・ヘイリーがイマイチ。
ロバート・イングランドのイメージが強いのは仕方ないですが、体型や顔つきがフレディっぽくない。
この新フレディのスタイルが緊張感を削いでる気がしました。
そして怖さの質が大きい音で「ジャーン!!!」と驚かす系になってるのがダメでした。
オリジナル版のフレディが作り出した幻想的なまさに悪夢のような恐怖は皆無。
オリジナルを見てる方が余程楽しいし怖い。
「エルム街の悪夢」の本質を理解していない人が作っちゃったんでしょうねえ。
でも人のふんどしで相撲を取ってぼろ儲けできるんだから、マイケル・ベイはやめられない訳ですなー。
好きな映画のリメイク版が作られたらとりあえず見たくなりますが、実際、そのリメイクに意味があったと思える作品って少ないんですよねぇ。
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