アメ車マニア


エスター (原題:ORPHAN)

2009年アメリカ映画


少女が大暴れするサイコホラー。
異常なまでの評判の高さにかなり期待して見始めましたが、それでも期待を裏切られる事なく恐怖を堪能しました。

3人目の子供を死産した夫婦が、孤児院からロシア人の女の子エスターを養子に迎える。
一風変わったところがあるが、礼儀正しくかわいらしいエスター。
ところがこのエスターちゃん、実は最恐の子供だったのです。
二人の兄弟を脅迫して口を封じたり、両親が離婚するよう裏工作。
学校のいじめっ子には大怪我を負わせ、正体を明かそうとした大人を殴り殺す。
それらは全て、父親への歪んだ愛情が招いた結果。
そしてラストでは驚愕の事実が明らかになります。。。

孤児院だ、養子だ、なんていうと「オーメン」と被りますが、エスターちゃんは悪魔でも悪霊でもなく、ただの人間。
そこがまた怖い。
子供が悪役ってのは反則ですね。悪者だって分かっていても憎みきれない。
でもそれを利用して暴れまくるエスターはやはり極悪です。

エスターを演じたイザベル・ファーマン、アメリカではティーンのアイドル的存在のよう。
それがこんな役を演じたっていうのは驚きです。最後はアイドルとは思えないような扱いですからね。
でもこの作品の怖さはイザベル・ファーマンあってのもの。
彼女でなければこんなに強烈な作品にはならなかったでしょう。
ただのアイドルで終わらずに、これからも女優として活躍して欲しいなあ。

監督は再リメイク版「蝋人形の館」の人。
「蝋人形の館」の方が仕掛けは派手でしたが、怖さは格段にUPしてます。
あとスタッフ陣を見てちょっと驚いたのが、製作にレオナルド・ディカプリオの名前が入ってる事。
ホラーのプロデュースなんかもやるんですね。

 


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