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SFボディ・スナッチャー (原題:INVASION OF THE BODY SNATCHERS)

1978年アメリカ映画


宇宙からやってきた植物のようなものが地球上で芽を出し、それが人体のコピーを生み出し、体を乗っ取ってしまうというSFホラーの秀作です。
植物は繭のような物体の中でクローンを作り出し、代わりにその元となった人間は干乾びて死んでしまうのです。
UFOでガンガン攻めてくる宇宙人とは違い、人知れず地球に入り込み、人々が眠ってる間に人間に成りすまして侵略するのが恐ろしい。
気付くと回りの人間は皆、宇宙人になっているんですから。

衛生局で働くマシューは、同じ職場のエリザベスから夫が別人のような態度になってしまったと相談を受ける。
ある日エリザベスは夫を尾行すると、見知らぬ人間とどこかへと向かって消えて行った。
夫への不信感を募らせるエリザベスに、マシューは精神科医のカウンセリングを勧める。
マシューは精神科医デイヴィッドを訪ねると、エリザベスのような不安を訴える患者が大勢いる事に違和感を覚える。
しかしデイヴィッドは皆妄想を見ているだけだと片付けてしまう。
マシューは友人ジャックとナンシー夫妻が経営する泥風呂の店を訪れるが、そこでジャックそっくりの人間が徐々に形成されている姿を目撃する。
次にエリザベスの自宅を訪ねたマシューは、そこでも眠るエリザベスと形成途中の彼女のクローンを発見する。
しかし警官達がやって来ると、その未完成のクローンたちは姿を消していた。
マシュー、エリザベス、ジャック、ナンシーの4人は町中の異様な雰囲気に気付いた頃、自宅の外では4人のクローンが作り出されようとしていた。
それに気付いた4人はクローンを破壊し、夜の街へと逃げ出す。
しかし彼らのあとをクローンの大群が追いかけてゆく。。。

これ、リメイク作品なんですが、オリジナルは1950年代の「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」。
人体乗っ取り系のエイリアンは「遊星からの物体X]「ゼイリブ」など、その後も色々と作られましたが、その元祖と言えるのが「ボディ・スナッ チャー」ですね。
ちなみに原作「盗まれた街」は未読ですが、その後も「ボディ・スナッチャーズ(1993)」、「インベージョン(2007)」と4度も映画化され ています。

出演者は豪華で、マシューがドナルド・サザーランド、エリザベスが「デッドゾーン」のブルック・アダムス、ジャックが「ザ・フライ」のジェフ・ ゴールドブラム、ナンシーは「エイリアン」のヴェロニカ・カートライト、精神科医デイヴィッドがMr.スポック=レナード・ニモイ。

監督は「ライトスタッフ」のフィリップ・カウフマン、特殊メイクは「ドクター・モローの島」「キャットピープル」等のトム・バーマン。
基本的にはサスペンス演出が冴え渡るSFホラーですが、形作られる途中のクローン人間や、あの有名な人面犬のシーンなど、要所要所にショッキング なシーンが盛り込まれています。
ラストのオチは衝撃的です。(あんな顔芸ができるのは彼だけですね。。。)



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