アメ車マニア


襲撃者の夜(原題:OFFSPRING)

2009年アメリカ映画




ジャック・ケッチャム原作ですが、私はこの作品とその前編となる小説は読まずにこの映画を見ました。
ネット上にあるレビューは小説を読んだ方が書いたものが大半なので、予備知識無しで見た者の感想を書いてみます。

オープニング、古い新聞記事が映し出され、燈台守が失踪した事件と、その後起こった住民の失踪事件が紹介されていきます。
そして現代。仕事から帰った主婦が自宅に帰ると、赤ん坊の子守を頼んでいたベビーシッターのバラバラ死体を発見。
その遺体には原始人のような姿の野蛮人一家が食らい付いていた。
恐怖におののく主婦に、野蛮人たちは息絶えた我が子を見せ、半狂乱になったところで主婦も殺されてしまう。
この野蛮人たちは失踪した燈台守の子孫で、アメリカとカナダの国境付近の森を移動しながら、人間を捕食しながら暮らしていたのだった。

警官はこの異常な事件の捜査を進めるにあたり、元刑事の老人の協力を依頼し、野蛮人一家を追っていた。

場面は変わり、赤ちゃんと3人で暮らす夫婦の家。
幸せに暮らす一家だったが、ある夜、半裸の女が遠巻きに一家を見ているのを旦那が発見。
女はすぐに姿を消したが、それが凄惨な事件の始まりだとはまだ気付いていない。。。
そんな一家の元へ、DV男と離婚協議中の友人とその息子が遊びに来る。
楽しい休日が始まるはずだったが、そこにDV男から自分もそこへ向かっていると電話が入る。
妻子に近付く事を禁じられている男が来ると知り、警察に電話するがあいにく警官たちは惨殺事件の捜査で出払っていた。

そしてその夜、ついに野蛮人たちが夫婦の家に押し入ってきた。
旦那は生きたまま内臓を引き抜かれその場で絶命。妻は失神。
遊びに来ていた親子は夫婦の赤ちゃんを抱いて窓から脱出。
しかし追い詰められ、息子と赤ちゃんを逃がすために母親は捕らえられてしまった。
そんな修羅場の家にDV男が到着。
襲い掛かってきた野蛮人ファミリーをどうにか振り切り、逃げ出すことに成功する。

捕らえられた二人の主婦は生きたまま野蛮人の住む洞窟へと連れて行かれる。

野蛮人を追っていた警官たちは、野蛮人から逃げてきたDV男を保護する。
しかし裁判所の命令を無視して妻子の元へ向かっている事がバレそうになった男は、夜の森へ逃げ込んで姿をくらました。

消えたDV男が残していった情報により近くに野蛮人達がいると知った警官たちは追跡を再開。
しかしその直後、夜道で襲われ、警官二人が死亡、元刑事だけが助かる。

海岸まで逃げ延びたDV男は、結局野蛮人に捕まり、洞窟へと拉致される。

そして、野蛮人を尾行した少年の協力により元刑事は洞窟へと踏み込む。。。。

現代に原始人のような暮らしを続けながら人を食べている食人一家が居るという設定はショッキングです。
子供を容赦なく殺したり、また子供が無邪気に死体を貪ったりするのも衝撃的。
生きたまま内臓をズルズル引き抜く、頭を横一文字に切断されて脳みそをムシャムシャ食われたりする場面など、ゴアシーンも頑張っています。
しかし作品全体の印象はよくあるB級スプラッターの域を出ていません。

監督はジャック・ケッチャム作品ばかり撮っているアンドリュー・ヴァン・デン・ハウテン。
ケッチャム原作の同監督作品なら、この前に撮った「隣の家の少女」の方が面白かった。…というか胸糞悪いくらい印象に残りました。
「襲撃者の夜」は「隣の家の少女」には無かったゴア描写や流血描写がてんこ盛りなんですが、そこに頼り過ぎたかもしれません。
もっと不快な展開に期待していたのであっさりと終わってしまい拍子抜けでした。

でもB級スプラッター好きなら充分楽しめると思います♪

ちなみに、ちょっと気になったのは、所々映像がピンボケするところ。
同じシーンを予告編で見るとくっきり鮮明なので、DVDの仕様の問題なのでしょうか?





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