アメ車マニア


血の祝祭日 (原題:BLOOD FEAST)

1963年アメリカ映画


ハーシェル・ゴードン・ルイス監督の記念すべきスプラッター第1作目。
1作目だというのにのっけから凄まじい残酷描写です。

エジプトの宗教に傾倒した料理店主のお話で、神様にささげる生贄として女性を殺しまくって解体しちゃいます。
ニタニタ笑いながら内蔵は引っ張り出すは、舌ベロは引っこ抜くは、死体をオーブンで焼くはとやりたい放題。
しまいには楽しそうに女性を鞭で打ったりと、このおっさんかなりキモイです。

それにしても、1960年代前半にこんなにグロい映像を作ってたという事実にちょっと驚きます。
今よりも保守的な思想が強い社会だったでしょうし、よくこんな映像を作る事ができたなあ。
とはいえ、さすがに一流の映画館では公開してもらえず、ドライブインシアターや小さい寂れた映画館での公開に止まったようですが。

また何でもCGで表現してしまう現代と違い、俳優が実際に人体や内臓を手に持って演技しているところに凄まじいリアリティがあります。
この生々しさはコンピューターで描いた絵を実写に重ねたCGでは到底マネのできないところだと思います。

ハーシェル・ゴードン・ルイス監督の一連の作品は、ホラー映画の世界でもとびきりの暗部といえます。
そんな作品が今の時代、DVDで見れるのはスゴイ事なのかもしれませんね。

     


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