アメ車マニア


2000人の狂人 (原題:2000 MANIACS!)

1964年アメリカ映画


ハーシェル・ゴードン・ルイスの中で一番好きな作品です。

旅行中のグループがたまたま立ち寄ったアメリカ南部の町。
町民から熱烈な歓迎を受け、しばらく滞在する事になる。
しかしこの町、南北戦争の時代に北軍によって大虐殺が起こったといういわくつきの町。
実は町民たちはみんな怨念を抱いた幽霊だったのだ。。。

町民達は恨みを晴らすべく、旅人を順番に血祭りに上げていく訳ですが、普通なら陰湿でおどろおどろしい惨劇になりそうなもの。
ところがこの幽霊達はワイワイとお祭り騒ぎ。
お祭りの余興として嬉々として人を殺していくんです。
ステージに縛り付けられ助けて欲しいと懇願する被害者、それを囲んで楽しそうに刃物を振りかざす幽霊達。
異常な状況にゾッとします。

ゴア描写も凄まじいです。
ステージ上に縛り付けた女性を刃物でばらばらに解体したり、ウマに四肢を縛り付けて四方へ引っ張らせて体を千切ったり、縛り付けた女性の上に巨大な岩石を落として潰したり、内側に無数の釘が突き出た樽に男性を入れて丘の斜面を転がしたりと、とにかく残酷。
しかもそれを見てる幽霊達は拍手喝采で大騒ぎ。

1960年代という古さ、低予算、無名俳優と、一般の映画ファンなら見逃してしまいそうな作品ですが、この時代にこんな作品を作れたなんて!とびっくりするはず。

      


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