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エミリー・ローズ (原題:THE EXORCISM OF EMILY ROSE)

2005年アメリカ映画


 

実話ベースという触れ込みのオカルト映画です。
タイトルにもなっている女子大生、エミリー・ローズという少女に悪魔が取り付くのですが、彼女が亡くなった所から物語は始まります。

エミリーの死因は、食事が摂れなかった事で、自傷行為による無数の傷が治癒できずに衰弱した事が原因。
その死の責任を追及されるのが、彼女が信頼を寄せていたムーア神父。
逮捕され裁判にかけられる事になりますが、その弁護を引き受けるのが敏腕女性弁護士エリン。
エリンはムーア神父、エミリーの家族、彼氏などに聴取する過程で、エミリーの身に起こっていた想像を超えた真実を炙り出してゆく。

ムーア神父の裁判の中で、悪魔憑きの真実が明かされていくというストーリーです。
オカルトと法廷ドラマを掛け合わせたような作りですが、ドラマがしっかり描かれているので見応えがあります。

ラスト、法廷で悪魔祓いの儀式が明らかにされます。
以下、ネタバレを含みますので未見の方はご注意を。

何とエミリー・ローズに取り憑いていた悪魔は1体ではなかったのです。
ルシファーやレギオンなんていう悪魔界のスーパースターのほか、ユダなどに取り憑いて歴史を引っ掻き回してきた悪魔達が合計6体!
結局悪魔祓いは失敗に終わり、気を失ったエミリーはベッドへと寝かされます。
夢の中でエミリーは聖母マリアに出会い、望むなら今すぐ天国へ連れて行くが、地上に残り身をもって悪魔の存在を世界に知らしめる選択肢がある事も告げる。
それを聞いたエミリーは笑みを浮かべながら、地上に残り、悪魔と戦いながら最後のときを迎える事を選択する。
こうして悪魔に体を蝕まれていったエミリーは徐々に衰弱し、最後は命まで奪われてしまったのだった。

この作品、エミリー・ローズ役のジェニファー・カーペンターで持ってるような映画です。
まだ若いのに凄まじい演技を見せてくれます。
その迫真の演技は特殊メイク要らず。最早顔芸の領域です。
映画の内容が内容だけに、「エクソシスト」のリンダ・ブレアと重ね合わせて見てしまいますが、なかなかいい勝負じゃないでしょうか。

信心深い少女に悪魔が憑くというのは、きっとクリスチャンの方々には衝撃的なんでしょうね。
ゴアシーンや直接的な悪魔の描写はありませんが、エミリー・ローズが見る幻覚が不気味過ぎ。夢に出そうです。。


(ちなみにベースとなった実際の事件はwikiに載ってます。)


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