アメ車マニア


ブラッディ・バレンタイン3D (原題:MY BLOODY VALENTINE)

アメリカ2009年度作品


)

言わずと知れた「血のバレンタイン」のリメイク作品。
1981年のオリジナル版は、「13日の金曜日」のヒット以降、量産されたB級スラッシャー映画の中でも強い印象が残っています。
このリメイク版は、オリジナル版「血のバレンタイン」へのリスペクトを感じる内容にまとめられているものの、ストーリーはオリジナリティが盛り込まれているので前作を見ていても楽しめる内容です。

炭鉱で爆発事故が起こり、数名の鉱夫が閉じ込められてしまう。
限られた酸素ボンベで生き残らないとならない状況の中、一人の鉱夫ハリーが仲間を全員殺し、その酸素を奪って一人助かる。
その一件で精神に異常をきたしたハリーは入院した病院を脱走し、バレンタインパーティで浮かれる炭鉱に舞い戻り、若者達を惨殺して姿を消す。。。
そんな惨劇を忘れかけてた10年後のバレンタインシーズン、町の警察署にハート型の箱に入れられた人間の心臓が送り届けられた。。。

オリジナル版同様、黒ずくめのヘルメット、ガスマスク、作業着姿にツルハシを抱えた殺人鬼が不気味で恐いです。
最後まで犯人が分からないサスペンス風なのも前作同様。
ただ、オープニングで「あれ?こいつが犯人では?」と思った人物がまんまと犯人でびっくりしましたが。

日本の劇場版ではカットされて控えめだった残酷描写も、DVDでは見事に復活。なかなかグロいです。
でもこの映画一番の売りは、タイトルにもあるとおり3D映画であることです。
実はわたくし、無類の3D映画好きでして、「13日の金曜日PART3」「ジョーズ3D」は劇場で見たし、「キャプテンEO」も何十回も見ました。
2006年の「ゾンビ3D」も公開初日に見に行き、余りのつまらなさと3Dが活かせていない映像にがっくりしたという苦い経験もしましたが。。。
劇場で見た「ブラッディ・バレンタイン3D」はうっすらブラウンがかったメガネをかけて見る方式でした。
これは3D効果もばっちりだし、「ゾンビ3D」のような赤/青メガネ方式ではないので画面の色も違和感ありませんでした。

Bru-RayやDVDも標準版に加えて3D版が用意されていますが、赤/青メガネ方式ということで暫く購入は見送っていたんです。
でも3D映画ファンとしてはどうしても気になったので、アマゾンの酷評も無視してBru-Ray版を買ってみました。
実際にソフト付属の3Dメガネを見てみると、赤/青というよりも色が薄いピンク/緑のレンズでした。
さすがに劇場版よりは色味が死にますが、赤/青よりも見やすいですし目の疲れも軽減されています。
肝心の3D効果は、ソフトと簡易的なメガネだけでこれだけの効果が得られるなら充分でしょ!というレベルです。
登場人物が投げた物体が飛び出してきたり、こちらへ突き出した銃身やツルハシの先端が迫ってきたりと、3D効果はしっかり体感できました。
これは期待以上でした。
また映画本来の色味が楽しみたい場合は、メガネ無しで普通の2D映画として見れるソフトも付属しているので、気分によって選べるのもいいですよ。
ちなみにBru-Ray、DVD共に2D版(3Dソフトと3Dメガネが付いてない)もあるので、別に飛び出さなくてもいいよ…という方はそちらでもいいかも。

     


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