アメ車マニア


バスケットケース (原題:BASKET CASE)

1982年アメリカ映画


 

切り離されたシャム双生児の兄弟のお話。
分離手術で五体満足な体になった弟に対し、兄は化け物のような姿となり、親や医師からも見放されてしまう。
しかし弟はそんな兄をバスケットケースに隠し、自分達を捨てた者へ復讐するために町を彷徨う。

このフランク・ヘネンロッターという監督の異常ぶりはすごいです。本当に病んでます。
軽い気持ちで「バスケットケース」は見ない方がいいですよ。 それくらい精神的にダメージを食らいますから。

低予算作品だけど、「死霊のはらわた」のように低予算が良い結果を生んだ好例です。
安っぽさが作品の持つ卑猥な感じを助長してるんです。

面白いのは兄と弟が全く逆の特徴を持っており、体を分離しても二人揃って一人前というところに監督の皮肉を感じます。
二人はお互いを補完しながら手を取り合って生きていくのですが、ある日、弟が女性と恋に落ちて兄から自立しようとした時、そのバランスが崩れます。
逆上したお兄ちゃん、弟の彼女を殺していけないことをしてしまうんです。
そして最後に悲劇が訪れます。。。

物凄くアングラなゲテモノ作品なのに、不覚にも最後は軽くホロリとさせられます。

  


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