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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド (原題:NIGHT OF THE LIVING DEAD)

アメリカ1968年度作品


ジョージ・A・ロメロ監督デビュー作であり、またゾンビ3部作の記念すべき1作目でもあります。
ニューヨーク近代美術館に永久保存されているという歴史的名作です。

墓参りに来たジョニーとバーバラの兄妹が墓地を歩いていると、フラフラと歩く男がバーバラに襲い掛かってきた。
ジョニーはバーバラから男を引き離すが、もみ合ううちに転倒して頭を打ち、気を失ってしまう。
バーバラは再び襲い掛かろうとする男から必死で逃げ、郊外の一軒家に辿り着く。
暫くするとそこへ黒人青年ベンが駆け込んでくる。
二人はテレビで、死者が甦って人間を食い始めた事と、彼らに噛まれた者もまたゾンビとなって人を襲うと言う事実を知る。
恐怖で放心状態のバーバラをよそに、ベンは家の窓を塞ぎ、ゾンビの侵入に備えた。
また、無人かと思われた民家だったが、地下室から数名の生存者達が現れた。
若いカップルと、中年夫婦とその娘が隠れていたのだった。
しかし地下に籠った方が安全だという中年男性ハリーに対し、ベンは万が一の逃げ場がある1階に留まった方が良いと主張。
二人の意見は真っ向からぶつかり、ハリー夫婦一家は地下へ潜り、1階にはベン、バーバラ、カップルが残った。
しかし地下に横たわるハリーたちの娘は、既にゾンビに噛まれ負傷していた。。。

ジョージ・A・ロメロ監督はこれがデビュー作とはいえ、それまでCMや企業プロモーション映像などを手掛けてきただけあって素人っぽさは微塵も無 く、手堅い演出を見せます。
自主制作のような低予算作品ですので派手な特殊効果はありませんが、それでも食い荒らされた遺体や、内臓を頬張るゾンビなど、後の大作ゾンビ映画 へと繋がる印象的なシーンが多数見られます。
映像はモノクロですが、だからこそ暗闇の中からユラユラ現れるゾンビは本当に不気味。
またこのモノクロ撮影がドキュメンタリー風の臨場感を生み出しており、モノクロをハンデにはせず上手く利用しているのが素晴らしい。

「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」も後のロメロ作品と同じく、内部の人間同士のいざこざが最悪の結末へと向かわせます。
そしてラストの後味の悪さはかなりのもの。
「えーーーーーーーっっっっっ!!!!!」というオチです。

詳しくは見てみて下さいね。

   


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