変人監督ドン・コスカレリの作品。
ある葬儀場を中心に起こる不思議な事件を描いています。
一応物語っぽくなってはいるんですが、基本、インパクト勝負の映像を繋ぎ合わせただけという印象。
正直、登場人物たちが何をしようとしているのかよく分かりません。
そんな不条理さがまるで悪夢を見ているような感じです。
でもだからと言ってダメな訳ではなく、身を委ねて見ると幻想的な世界に結構引き込まれちゃうんです。
絶大なインパクトのあるシーンをいくつか紹介すると、まずオープニング直後からいきなり濡れ場。
面食らってると突然女が男を刺殺!なんじゃこりゃー!とびっくりしますよ。
あと巨体の葬儀屋トールマンの存在感もなかなか不気味。
白い顔でヌボーーっと現れるだけでも怖いのに、指を切ればマスタードみたいな黄色い血を流し、切り落とした指は巨大な蝿に変身。
数あるホラー映画の中でもなかなかいいキャラしてます。
そして何といっても空飛ぶ銀の玉!
鋭い刃物が付いたボールが飛んで追いかけてくるんですが、これに追いつかれると大変。
まず顔面に刃物が突き刺さり、ボールの中央からドリルのような管が飛び出して顔に入っていき体内の血をピューーッと吸い出しちゃう。
文章では上手く表現できないのでこれは是非見てもらいたい。
最後のオチもなかなかいいです。
賛否あるところだと思いますが、個人的には何が現実で何が幻想なのかが分からないまま終わるのが徹底してて好きです。
ちなみにアメ車ファンは1971年型バラクーダがちょろちょろ登場するので楽しめます。
あとスターウォーズファンはジャワみたいなのがちょろちょろ登場するので失笑できますよ~。