アメ車マニア


スナッフ (原題:THE SNUFF)

1976年アメリカ映画


公開当時、スナッフフィルム(本当の殺人場面を撮った映像)であると話題になった作品。
実際には当初から作り物だと言われていましたが、それでも好奇心旺盛な若かりし頃は見てみたくて仕方なかったのに、生憎近所のレンタルビデオには置いてありませんでした。
社会に出て一人暮らしをはじめた時、部屋の近くのレンタル店でついに「スナッフ」を発見!早速借りて見ました。

映画はごく普通にバイオレンスタッチのアクションドラマが始まります。
制作年代よりも明らかに古いヒッピーな方たちが殺しあったりしますが、特にホラーな展開ではなく、お色気シーンを交えつつ、そんなのを延々と見せられます。
問題の映像までは一通り映画が終わるまで待たなくてはなりません。

退屈なストーリー部分が終わると、撮影後のスタジオ内を映した映像へと切り替わります。
照明機材などが写っておりドキュメンタリーチックな感じです。
するといきなり撮影スタッフとおぼしき男が、女優をベッドに押し倒し、指をザクッと切り落とす!
うわっ!作り物ーっ!もう露骨に偽者なわけですよ。
それから暫く解体ショーみたいなのが続きますがあまりの酷い特撮にゲンナリです。
そこまで延々と退屈な映画を見せられ、期待度MAXだったとはいえこれは酷すぎる。

後で調べてみたら、南米で作られたZ級バイオレンスアクション映画があまりにつまらなかったので、宣伝のためにアメリカの配給会社が問題のシーンを付け足して公開したというのが事の顛末だそうです。

くだらない。。。話のねたにはなりましたけどね。。。

でもね、ホラー映画なんて作り物だと分かってるからこそ見れるんです。
実際の人間が苦しみながら息絶える所なんて絶対に見たくありません。。。
そういう意味でこの映画の「殺人シーン」は、分かりやすいくらい作り物で本当に良かった。。。


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